国際開発学会「原発震災から再考する開発・発展のあり方」研究部会最終回 2013年9月29日(日) 

大変、ご無沙汰しています。

直前のご案内となってしまいましたが、震災後、国際開発学会で立ち上げた「原発震災から再考する開発・発展のあり方」の研究部会の最終回を、関西にて開催いたします。

原発産業と、沖縄の問題をも範疇にいれ、ブータンの国際開発や研究に携わってきた真崎さんが企画して下さっている力の入った研究会です。

とくに関西付近ご在住の方でご興味がおありの方、是非、ご参加ください。

以下、詳細を掲載いたします。

阪本公美子

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【テーマ】原発震災より開発・発展のあり方を再考する。

【内容】原発震災であらためて露わにされた、内国的・国際的に展開される不公正な開発政治に、われわれはどう向き合えば良いのでしょうか? 中野洋一氏(原発産業)と松島泰勝氏(琉球開発)のお話を伺いながら考察します。

【プログラム】

原発産業のカネとヒト」
(中野洋一 氏、九州国際大学

原発産業は日本の巨大ビジネスの一つである。9つの電力会社の年間売上高は約15兆円であり、原発産業には年間約2兆5000億円近い資金が動いている。その原発産業のカネとヒトに焦点をあて、特に「原発マネー」の流れを中心としながら分析する。

「新たな植民地主義としての琉球の振興開発体制」
松島泰勝 氏、龍谷大学

本報告では、1879年の琉球併合から今日まで続く、琉球に対する構造的差別を明らかにした上で、「復帰」以降の振興開発体制が新たな植民地主義でしかないことを明らかにする。特に米軍基地とリンクした開発政治の分析に焦点を当てる。

【発表者プロフィール】

☆ 中野洋一 氏  国際経済学、特に南北問題、途上国の貧困問題が専門。九州国際大学国際関係学部教授、博士(商学)。現在、副学長。著書は『軍拡と貧困のグローバル資本主義法律文化社2010年、『原発依存と地球温暖化論の策略―経済学よ
りの批判的考察』法律文化社など、多数。

松島泰勝 氏  石垣島南大東島与那国島、沖縄島にて育つ。在グァム日本国総領事館、在パラオ大使館勤務を経て、現在、龍谷大学経済学部教授。NPO法人ゆいまーる琉球自治代表。「琉球民族独立総合研究学会」共同設立者。主要著書に『琉球独立への道―植民地主義に抗う琉球ナショナリズム法律文化社

【日時】9月29日(日)13時半〜17時

【場所】甲南大学 西宮キャンパス(阪急 西宮北口駅 至近、メールで詳細をご案内します。)
http://www.konan-u.ac.jp/faculty/cube/access/index.html

【問い合わせ先】k_masaki425@nifty.com

原発震災から再考する開発・発展のあり方」公開研究会を開きます。どなたでもご参加いただけます。準備の都合上、お名前・ご所属を事前にご連絡ください。お待ち申し上げております。